(31/36)[Construction](作図)ツールを使う

[Construction](作図)ツールを使う 

作図中は、たとえば[Parallel](f:id:ti-nspire:20150114105649j:plain)のようなツールがワーク・エリアに現れます。キャンセルするときはESCキーを押してください。

 

中点(Midpoint)を描く 

このツールを使うと、1本の線分を二等分すること、あるいは任意の2ポイント間の中点を定義することができます。各ポイントは、同一のオブジェクト上にも、別々のオブジェクト上にも、ワーク・エリア上にも配置することもできます。 

  1. [Construction]メニューから[Midpoint]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Midpoint]の順に選択します)。
  2. 最初のポイントの配置先となるポイントまたは場所をクリックします。 
  1. もう一箇所ポイントまたは場所をクリックすれば、中点が出来上がります。

    f:id:ti-nspire:20150114105729j:plain

 

平行線(Parallel Line)を描く 

このツールを使うと、既存の線を基準とする平行線が描けます。既存の線は、グラフの軸でも、三角形、正方形、長方形、多角形の辺でも構いません。 

  1. [Construction]メニューから[Parallel]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Parallel]の順に選択します)。
  2. 基準線となるオブジェクトをクリックします。 
  1. もう1箇所クリックすると、平行線が描けます。

    f:id:ti-nspire:20150114105813j:plain 

平行線は、ドラッグして動かすことができます。基準線側のオブジェクトを操作した場合でも、平行線は平行に保たれます。

 

垂直線(Perpendicular Line)を描く 

基準線に垂直な直線が描けます。基準線は、軸でも、既存の直線でも、既存の線分でも、三角形、長方形、多角形の1辺でも構いません。 

  1. [Construction]メニューから[Perpendicular]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Perpendicular]の順に選択します)。
  2. これから描く垂直線の通過する場所または既存のポイントをクリックします。
  3. 基準線となるオブジェクトをクリックします。

    f:id:ti-nspire:20150114105843j:plain

交点をドラッグすると、垂直線を動かすことができます。基準線側のオブジェクトを操作した場合でも、垂直線は垂直に保たれます。

 

垂直二等分線(Perpendicular Bisector)を描く 

線分に対して、あるいは三角形、長方形、多角形の1辺に対して、あるいは任意の2ポイント間に対して、垂直二等分線が描けます。 

  1. [Construction]メニューから[Perpendicular Bisector]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Perpendicular Bisector]の順に選択します)。
  2. 基準線となるオブジェクトをクリックします。

または

どのポイントとどのポイントとの間に垂直二等分線を通すのかを指定するため、任意のポイントを2つクリックします。

f:id:ti-nspire:20150114105921j:plain

 

角度を二等分(bisecting)する 

このツールは、角度の二等分線(angle bisector)が描けます。二等分する角度を成す3つのポイントは、既存のオブジェクト上にあっても良いし、ワーク・エリア上の任意の場所に合っても構いません。 

  1. [Construction]メニューから[Angle Bisector]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Angle Bisector]の順に選択します)。
  2. 角度を定義する3箇所または3ポイントをクリックします。2番目にクリックしたところが頂点となります。

    f:id:ti-nspire:20150114105956j:plain

角度の二等分線は、基準となった角度の3つの定義ポイントを操作すると、自動的に調整されます。

 

軌跡(Locus)を描く 

1つのポイントを共有しているオブジェクトが2つあるとします。その場合、一方のオブジェクトが動ける範囲は、相手方のオブジェクトによって制限されます。[Locusツールと使うと、このように制限された動きの範囲を調べることができます。 

  1. 線分、直線、円のいずれかを描きます。 
  1. 上の手順で描いた線分、直線、円のいずれかにポイントを配置します。

    f:id:ti-nspire:20150114110035j:plain

  1. 上の手順で配置したポイントを共有するもう1つのオブジェクトを描きます。

    f:id:ti-nspire:20150114110106j:plain 

線分上に配置されたポイントを共有する円 

  1. [Construction]メニューから[Locus]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Locus]の順に選択します)。 
  1. 両オブジェクトに共有されているポイントをクリックします。 
  1. 上の手順でクリックしたポイントを共有しているオブジェクト(変化させるほうのオブジェクト)をクリックします。 

連続する軌跡が表示されます。

f:id:ti-nspire:20150114110149j:plain

 

コンパスを描く 

このツールは、紙に円を描くのに使うコンパスと同じ動作をします。 

  1. [Construction]メニューから[Compass]を選択します(Graphsアプリケーションの場合は、[Geometry]>[Construction]>[Compass]の順に選択します)。
  2. 以下のいずれかの手順でコンパスの幅(半径)を設定します。 

線分をクリックする。

または

三角形、長方形、多角形、正多角形のいずれかの任意の辺をクリックする。

または

ワーク・エリア上の既存のポイントか場所かいずれかを2箇所クリックする。

  1. 円の中心を設定する手段としてもう1箇所クリックすれば、コンパスの作図が出来上がります。

    f:id:ti-nspire:20150114110351j:plain

半径を設定するのに使った最初の線分、辺、ポイントを操作すると、半径は自動的に調整されます。