原典:
http://compasstech.com.au/TNS_Authoring/Scripting/script_tut11.html
レッスン11「上級篇:クラスを導入する」
レッスン9、10では、図形数をうまく視覚化するためのドキュメントを作成しました。このドキュメントは、それ以前に作成したドキュメントの多くと同様、矢印キー、enterキー、escapeキー、tabキーで操作します。この種のキーボード操作は、何かをドラッグする必要がないのであれば、ハンドヘルドでは実にうまく機能します。矢印キーを使って操作すれば、ただちに結果が表示されます。
しかしすでに述べたように、Player用のドキュメントの場合、この方法は役に立ちません。そのため、これまでに紹介したドキュメントでは、TI-Nspire専用のスライダーを残していました。しかしLuaとNspireとの間で変数をやり取りするのは、パフォーマンスや使いやすさといった点から考えると、おそらく一番効率的な方法ではありません。
すでにお気づきかもしれませんが、Lua入門篇では、重要性の極めて高いUIコンポーネントのひとつについて触れていません。Luaにおけるマウスの操作についてまったく述べていないのです。ハンドヘルドではなくコンピューターを使うときには、マウスで操作するのが好ましいのは当然です。作成したドキュメントをどのプラットフォームに対しても最適化することができれば理想的ですよね。つまり、ハンドヘルドの場合はキーボード操作ができて、コンピューターの場合はマウスで操作できれば最適です。実は、Nspireのスライダーが不要なら、変数をやり取りする必要はありませんし、Luaだけで作業することが可能です。そのほうが、ほとんどの場合簡単なはずです。
下のスクリーン・ショットをクリックすると、この方法で作成したドキュメントのショート・ビデオが再生されます(訳註:再生されません。画像をリンクしているだけです)。
画像の下の赤いボタンをクリックし、TI-Nspire Playerでいろいろ試してみてください(訳註:クリックしても何も起きません。画像をリンクしているだけです)。
ここまでたどり着くためには、もう一段高度なLuaスクリプトを学ぶこと、および「クラス」という重要でパワフルなツールを導入することが必要です。