(28/36)オブジェクト操作の基本

オブジェクト操作の基本 

オブジェクトの選択と選択解除 

オブジェクトは、個別に選択することも、複数まとめて選択することも可能です。移動、色づけ、削除といった操作を短時間でまとめて行いたいときは、オブジェクトを複数選択してください。 

  1. オブジェクトまたはグラフをクリックして選択します。 

選択されたオブジェクトは、見分けがつくよう点滅します。 

  1. ほかにも選択するオブジェクトがある場合は、そのオブジェクトをクリックします。(訳註:SHiftキーまたはCtrlキーを押しながらクリックする必要はない。複数のオブジェクトを順にクリックするだけでよい) 
  1. 移動や色づけなど、目的の操作を行います。 
  1. すべてのオブジェクトの選択を解除するときは、ワーク・エリアの空いているスペースをクリックします。

 

ジオメトリック・オブジェクトのグループ化とグループ解除 

オブジェクトをグループ化すると、そのグループの選択をいったん解除してから他のオブジェクトを操作したあとでさえ、もう一度そのグループを選択し直すことができます。 

  1. 選択するオブジェクトを順に全部クリックします。 

選択されたオブジェクトが全部点滅します。 

  1. 選択したオブジェクトのコンテキスト・メニューを開きます。 
  1. [Group]をクリックします。これで、グループ化されたいずれかのメンバーをクリックすることにより、グループ化されたすべての項目が選択できるようになりました。
  2. グループを個々のオブジェクトに分割するときは、メンバー・オブジェクトのいずれかのコンテキスト・メニューを開いて、[Ungroup]をクリックします。

 

オブジェクトを削除する 

  1. オブジェクトのコンテキスト・メニューを開きます。 
  1. [Delete]をクリックします。 

原点、軸についてはもちろん、ロックされた変数を表現しているポイントについては、たとえ選択したとしても削除はできません。

 

オブジェクトを動かす 

オブジェクトおよびグループは、1つずつでも複数まとめてでも、動かすことができます。 

移動できないオブジェクト(グラフ軸や、座標のロックされたポイントなど)が一緒に選択されている場合は、選択されたどのオブジェクトも動かせません。いったん選択を解除してから、移動可能な項目だけを選択してください。 

移動する項目

ドラッグする対象

選択した複数の項目、またはグループ

オブジェクトのいずれか

ポイント

ポイント

線分またはベクトル

尖端以外の場所

直線または半直線

識別ポイント

中心点

その他のジオメトリック形状

対象となるオブジェクト上で、識別ポイント以外の場所。たとえば、多角形を動かすときは、辺のいずれかをドラッグします。

  

オブジェクトの移動範囲を制限する 

一部のオブジェクトは、SHIFTキーを押したままドラッグすると、描画、移動、変形の範囲が制限できます。 

この制限機能を使うと、以下のことができます。 

  • Graphsアプリケーションの一方の軸だけ、縮尺を変更する。 
  • ワーク・エリアを水平、垂直のいずれかの方向に動かす。水平、垂直のどちらに制限されるかは、最初にドラッグした方向によって決まります。
  • オブジェクトの移動方向を水平、垂直のいずれかに制限する。
  • 三角形、長方形、多角形のいずれかを描くときに、ポイントの配置角度を15°刻みに制限する。
  • 角度の動きを15°刻みに制限する。 
  • サイズ変更した円の半径を整数値に制限する。

 

オブジェクトをピン留め(Pinning)する 

オブジェクトをピン留めしておけば、他のオブジェクトを移動または操作するときでも、誤って変化させずに済みます。 

ピン留めできるのは、グラフ化された函数、ジオメトリック・オブジェクト、テキスト・オブジェクト、グラフ軸、背景です。 

  1. ピン留めするオブジェクト(複数可)を選択します。背景をピン留めする場合は、空いている領域をクリックします。
  2. コンテキスト・メニューを開き、[Pin]を選択します。

ピン留めされたオブジェクトをポイントすると、ピン・アイコン(f:id:ti-nspire:20150113100656j:plain)が表示されます。 

  1. ピン留めを解除するときは、目的のオブジェクトのコンテキスト・メニューを開き、[Unpin]を選択します。

注: 

  • ピン留めされたポイントは、ドラッグはできませんが、xy座標を編集すれば位置は変更できます。
  • 背景がピン留めされている間、ワーク・エリアは上下左右へは移動できません。

 

オブジェクトの線色または充填色を変更する 

エミュレーター側で色を設定しても、カラー対応ではないハンドヘルドで表示した場合は、灰色の濃淡の違いとなって表示されます。ただし、いったんハンドヘルドで表示してからエミューレーターへ戻した場合でも、エミュレーター側で設定した色は保持されています。 

  1. 目的のオブジェクト(複数可)を選択します。 
  1. 目的のオブジェクトのコンテキスト・メニューを開いて[Color]をクリックしてから、[Line Color]、[Fill Color]のいずれかをクリックします。 
  1. オブジェクトに適用する色を選択します。

 

オブジェクトの外観を変更する 

  1. [Actions]メニューから[Attributes]を選択します。 
  1. 変更するオブジェクトをクリックします。形、線、グラフ、グラフ軸のいずれも変更できます。

選択したオブジェクトの属性リストが表示されます。

  1. ▲および▼を押して属性リストをスクロールします。
  2. 各属性アイコンのところで◄または►を押して、各種オプションを左右にスクロールします。たとえば[Line Weight]属性(線の太さ)については、[Thick]、[Thin]、[Medium]のいずれかを選択します。
  3. Enterキーを押すと、変更した内容が適用されます。 
  1. ESCキーを押すと、[Attributes]ツールが閉じます。

 

ポイント、ジオメトリック・ライン、ジオメトリック形状にラベルを付ける 

  1. 目的のオブジェクトのコンテキスト・メニューを開きます。 
  1. [Label]をクリックします。 
  1. ラベルのテキストを入力し、Enterキーを押します。 

ラベルは、オブジェクトに接続されますので、動かすと、オブジェクトについて回ります。(訳註:ラベルは、オブジェクトから遠く離れた場所へは移動できない。オブジェクトを移動すれば、ラベルも一緒に移動する)ラベルの色は、オブジェクトの色と同じになります。

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