雪室

ゆきむろ

「雪室(ゆきむろ)」とは、冬にたくさん降り積もった雪を、芽や藁の屋根で履い貯蔵した、雪国に伝わる「天然の冷蔵庫」のことです。古くは『日本書紀』に池に張った氷を氷室に保存し、皇室に献上したという記録が残されており、電気冷蔵庫が普及する昭和30年代まで雪国各地で利用されていました。明治期の新潟県には、60もの雪室が存在していたそうです。