season 2.5 1/4


マメ科つる性の多年草

草冠に「日」、その下に「句」に似た字を書いて「葛(くず)」。あぁ、12画の世界に秘められた、ちょっとディスられてる感じがしてイラっとするその響。だけど素顔の君はこんなかわいい花を咲かせ、秋の七草にまで選ばれているそうじゃないか。明治時代にはアメリカに渡り英語でKUDZUと呼ばれるほど人気者になったことを僕は知ってるよ。でもこんなに成長しちゃって猛烈に繁殖する君にアメリカ人も手を焼いているとか。ずいぶんとやんちゃなんだね。プルプルした食感が僕の五感を刺激する葛餅。実は君の根っこなんだよ。けどその根っこ、時には直径20センチにもなるという。おぅ、アメリカンサイズ。そんな君はまさに植物界のクラッシャーバンバンビガロ。弾力のある肉体は葛餅を彷彿とさせる。ありとあらゆる敵の攻撃を吸収してしまう懐の深さ。アメリカに渡った君をビガロもどこかで食べていたんじゃないかなぁ。あぁ、くず。お別れにこの言葉を君に捧げよう。良いお年を。

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