Ports / 非公式訳

pp.116-117

各種ポート

(略) VHDLでは、ポートの向き(in、out、inout、buffer)をポートのモードと言います。(略)

ポートモードの選択はほとんどの場合簡単ですが、注意点がいくつかあります。各モードの用途を下に簡単に示します。

  • in: (略)
  • out: (略)
  • buffer: エンティティの内部で読み出せる出力ポートです。VHDL-2008以降はoutモードポートで同じ働きができます。
  • inout: (略)

bufferポートの使用については不明瞭な点がいくつかありました。VHDL-93までは、bufferポートには厳しい制約があって、使える場面はほとんどありませんでした。たとえばエンティティの外部に対してはシグナルか別のbufferモードポートかいずれかにしか接続できませんでした。またそのソースは1つだけに制限されていました。そのため、デザイン階層のどこかで内部コンポーネントからトップレベルエンティティの出力ポートへbufferポートを接続したいときに問題が生じていました。この問題は、VHDL-2002のときにbufferポートからout、inout、bufferのどのポートへも接続できるようになって解消されました。そのため、VHDL-2002以降であれば制限なくbufferポートが使えます。VHDL-2008であればoutモードポートからも直接読み出せます。

(略)