9.3.1 スカラー型の属性
この属性を利用すると、スカラー型(表7.2)、スカラー型オブジェクトのいずれについても静的情報が取得できます。表9.7にまとめました。Tは型を、xは型の値か位置のインデックスかいずれかを表します。
temperatureという名前の整数型を使用する例:
type temperature is range -20 to 100; temperature'left -- 一番左の値(-20)が取得される。 temperature'right -- 一番右の値(100)が取得される。 temperature'low -- 一番低い値(-20)が取得される。 temperature'high -- 一番高い値(100)が取得される。 temperature'ascending -- 昇順であればtrue (ブール値)が取得される。
colorという名前の列挙型を使用する例:
type color is (red, green, blue); color'left -- 一番左の列挙子(red)が取得される。 color'right -- 一番右の列挙子(blue)が取得される。 color'val(2) -- インデックス2の列挙子(blue)が取得される。 color'pos(blue) -- blueのインデックス(2)が取得される。 color'leftof(green) -- greenの左隣の列挙子(red)が取得される。
範囲が昇順の場合はT'left
= T'low
であり、T'right
= T'high
です。
範囲が降順の場合はT'left
= T'high
であり、T'right
= T'low
です。