Saleae Logicユーザーズガイド / pp.49-53 / データの保存、読み込み、エクスポート(非公式訳)

データの保存、読み込み、エクスポート

キャプチャを保存する

註: キャプチャを保存したときに保存されるのは、現在選択されているタブのキャプチャだけです。

現在のキャプチャを保存するときは、画面の右上にある[Options]メニューをクリックして[Save capture]を選択します。Ctrl+Sキーでも保存されます。
f:id:ti-nspire:20180621110820p:plain:w400

キャプチャを開く

保存しておいたキャプチャを開くときは、画面の右上にある[Options]メニューをクリックして[Open Capture]を選択します。Ctrl+Oキーでもひらけます。
f:id:ti-nspire:20180621111058p:plain:w400

キャプチャファイルはLogicソフトウェアに直接ドラッグすることもできます。

Windowsの場合は、キャプチャファイルをダブルクリックすればLogicソフトウェアで開くことができます。

データをエクスポートする

データは、別のアプリケーションで表示、操作、処理を行う必要がある場合はエクスポートできます。

エクスポートを開始するときは、画面の右上にある[Options]ボタンをクリックして[Export data]をクリックします。データをエクスポートするときは、エクスポートするチャンネルとエクスポートする時間範囲とが選択できます。エクスポートするデータのフォーマットも選択できます。
f:id:ti-nspire:20180621111718p:plain:w400

註: プロトコルアナライザーデータをエクスポートするときは、「プロトコルアナライザーの使用」の項を見てください。

設定データをエクスポートする

設定データをエクスポートするときは、画面の右上にある[Options]ボタンをクリックして[Save setup]を選択します。.logicsettingsファイルを保存するよう指示が出ます。この.logicsettingsファイルには、現在選択されているタブの設定が保存されます。各タブは画面の一番下にあります。
f:id:ti-nspire:20180621112208p:plain:w400

設定データの保存について詳しくは、Saving and Loading Software Settingsにアクセスしてください。

CSVフォーマットでエクスポートする

CSVフォーマットは、スプレッドシートで開いたりスクリプトに読み込んだりするのに適したテキストフォーマットの一種です。列見出しを含めるかどうかも選べるし、区切り文字としてカンマとタブのどちらも選べます。

ディジタルデータだけをエクスポートするときは、タイムスタンプと一緒に出力するのか、サンプル番号と一緒に出力するのかが選択できますし、複数のビットを1つの値として出力するのか、ビットごとに1列として出力するのかも選択できます。また、値が変化したときだけ記録するのか、サンプリングのたびに記録するのかも選択できます。
f:id:ti-nspire:20180621115523p:plain:w400

VCDフォーマットでエクスポートする

VCDはValue Change Dumpの略です。ディジタルデータの保存に使うテキストベースフォーマットの一種です(アナログデータには使えません)。
f:id:ti-nspire:20180621115908p:plain:w400

バイナリフォーマットでエクスポートする

バイナリフォーマットは主に、スクリプトやカスタムアプリケーションにデータを読み込ませるためのものです。すべてのサンプルをエクスポートするのか、それもと値が変化したときだけ記録するのかが選べます。1サンプル当たりのバイト数も選べます。
f:id:ti-nspire:20180621120212p:plain:w400

MATLABフォーマットでエクスポートする

MATLABでデータを使うときは、.matファイルでエクスポートすれば、MATLABに読み込めます。
f:id:ti-nspire:20180621120358p:plain:w400

データのエクスポートについての補足

エクスポートの際に使用できるオプションは、ディジタルチャンネルとアナログチャンネルとを一緒にエクスポートするのか、どちらか一方だけをエクスポートするのかによって違ってきます。場合によって、使用できないエクスポートオプションがあります。

CSVを使えば、ディジタルチャンネルだけでも、アナログチャンネルだけでも、両方混在した状態でも、エクスポートできます。利用できるオプションはそれぞれの場合によって異なり、フォーマットも若干違います。たとえば、CSVでディジタルチャンネルだけを「変化するごとに1行(one row per change)」モードでエクスポートすると、そのファイル内にはタイムスタンプが1列しか作成されません。ディジタルデータとアナログデータとをエクスポートするときは、タイムスタンプはすべてのディジタルチャンネル共通ではなくチャンネルごとに作成されます。この特殊な「混在(mixed)」モードエクスポート機能は、最低でも1チャンネルはアナログチャンネルをエクスポートに含めないと利用できません。これと同じことを、ディジタルチャンネルだけエクスポートするときに行うためには、別々のファイルに一度に1チャンネルずつエクスポートするしかありません。

バイナリエクスポートは、ディジタルにもアナログ利用できますが、アナログチャンネルとディジタルチャンネルとを一緒に同じファイルにエクスポートするのには利用できません。

VCDが利用できるのはディジタルチャンネルだけです。

Matlabは、ディジタルチャンネルだけ、アナログチャンネルだけ、両者が混在状態のいずれでもエクスポートできます。

アナライザーの結果をエクスポートする

プロトコルアナライザーの結果をエクスポートするときは、そのアナライザーの歯車ボタンをクリックして[Export as text/csv file]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621135544p:plain:w400

複数のプロトコルアナライザーをエクスポートするとき、あるいは検索内容に一致する結果だけをエクスポートするときは、[Decoded Protocols]パネルの歯車アイコンをクリックして[Export search results]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621135749p:plain:w400

Saleae Logicユーザーズガイド / pp.42-48 / 測定値、タイミングマーカー、ブックマーク(非公式訳)

測定値、タイミングマーカー、ブックマーク

ディジタル信号の即時測定値

ディジタル波形の上にカーソルを持ってきたときに即時測定値を表示したいときは、ディジタル波形を右クリックして[Digital Instantaneous Measurement]をオンにしてください。どの測定値を表示するのかも選択できます。また[Save as Measurement]をオンにすれば、カーソルを別の場所に動かしたときでも測定値は波形に表示されたままとなります(表示された測定値を右クリックして[Delete Measurement]をクリックすれば表示は解除できます)。
f:id:ti-nspire:20180621100748p:plain:w400

アナログ信号の即時測定値

(略)

アノテーションを使う

アノテーションはすべて、画面の右上にある[Annotations]サイドバーに一覧表示されます。特に設定しない限り、[Annotations]サイドバーにはタイミングマーカーアノテーションが1個表示されます。
f:id:ti-nspire:20180621101209p:plain:w400

タイミングマーカーを使う

タイミングマーカーを使うと、データの2点間の経過時間が測定できます。特に設定しない限り、[Annotations]サイドバーにはタイミングマーカーアノテーションが1個表示されます。

タイミングマーカーを配置するときは、最初にA1かA2かいずれかのボタンを押します。
f:id:ti-nspire:20180621101507p:plain:w400

好きな位置までカーソルを動かして、そこでクリックすると、タイミングマーカーが配置されます。
f:id:ti-nspire:20180621101559p:plain:w400

タイミングマーカーを配置したくないときは、右クリックしてください。

タイミングマーカーは、キーボードの1キー、2キーで配置することもできます。
f:id:ti-nspire:20180621101928p:plain:w400

タイミングマーカーをもっと増やしたいときは、[Annotations]パネルの[+]ボタンをクリックして[Timing Marker Pair]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621102141p:plain:w400

タイミングマーカーペアの時間幅いっぱいまで表示を拡大するときは、[Annotation]パネルの左端にあるアイコンをクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621102410p:plain:w400

タイミングマーカーを削除するときは、その設定アイコン(歯車)を選択して[Delete Annotation]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621102550p:plain:w400

ブックマークを使う

ブックマークとは、データの現在の表示位置と拡大率とを記録したものです。ブックマークを使えば、その位置と拡大率へ瞬時に表示が戻せます。

ブックマークを追加するときは、[Annotations]パネルの[+]ボタンをクリックして[Bookmark]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621103150p:plain:w400

ブックマーク名を編集するときは、ブックマークのラベル(デフォルトは“Bookmark”)をクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621103307p:plain:w400

ブックマークの位置まで移動したいときは、[Annotations]パネルの左側にあるアイコンをクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621103409p:plain:w400

ブックマークを削除するときは、その設定アイコン(歯車)を選択して[Delete Annotation]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621103505p:plain:w400

測定値アノテーション(固定表示)を使う

測定値アノテーションを追加すると、あとで参照できるよう、固定表示されるアノテーションがデータに追加できます。さらに、カーソルのところに常に現れる一時的測定値よりももっと高度な計算もできます。たとえば、数千個のパルスの平均デューティサイクルが計算できます。

測定値アノテーションを追加するときは、[Annotations]パネルの[+]ボタンをクリックして[Measurement]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621104552p:plain:w400

マウスを使って測定の開始点をクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621104645p:plain:w400

次に、測定の終了点をクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621104721p:plain:w400

表示する測定値を変更するときは測定エリアで右クリックします。
f:id:ti-nspire:20180621104905p:plain:w400

測定値は、画面の右側にある[Annotations]サイドバーに表示されます。
f:id:ti-nspire:20180621105022p:plain:w400

測定値アノテーションの名前を編集するときは、そのテキストをクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621105120p:plain:w400

測定範囲いっぱいまでに拡大するときは、左側にあるアイコンをクリックします。
f:id:ti-nspire:20180621105234p:plain:w400

測定値アノテーションを削除するときは、歯車ボタンをクリックして[Delete Annotation]を選択します。
f:id:ti-nspire:20180621105347p:plain:w400

測定値は、測定エリアで右クリックして[Delete Measurement]を選択しても削除できます。
f:id:ti-nspire:20180621105605p:plain:w400

計算できるディジタル測定値の一覧(抄訳)

  • 周波数
  • 平均周波数
  • 平均デューティサイクル
  • 立ち上がり端の数
  • 立ち下がり端の数
  • 正パルスの数
  • 負パルスの数
  • 正パルスの最短幅
  • 正パルスの最長幅
  • 負パルスの最短幅
  • 負パルスの最長幅
  • 周期
  • 平均周期
  • 完全周期数(サイクル数)

計算できるアナログ測定値の一覧(抄訳)

  • 周波数
  • 周期
  • 最大電圧、最小電圧
  • 開始電圧
  • 終了電圧
  • 開始電圧と終了電圧との差の絶対値
  • ピークツーピーク電圧(最大電圧と最小電圧との差)

Saleae Logicユーザーズガイド / pp.37-41 / データの操作: 表示の拡大・縮小、上下左右へのスクロール、信号変化点への移動(非公式訳)

表示の拡大・縮小、上下左右へのスクロール、信号変化点への移動

表示を拡大する、縮小する

(抄訳)表示の拡大、縮小は、マウスホイール、上/下矢印キー、+/-キーのいずれでも可能です。

表示を左右にスクロールする

(抄訳)表示を左右にスクロールするときは、画面をクリックしてドラッグするか、左/右矢印キーを使うか、画面の一番下にあるスクロールバーを使うかします。

信号変化点から信号変化点へ移動する

ディジタルデータは、長いアイドル時間を挟んだパケットとしてやり取りされることがあります。

アイドル時間を飛ばしてその前後のパケットのところまで移動するときは、どれかチャンネルの一番右または一番左までカーソルを持ってきます。 するとジャンプボタンが現れます。このボタンは普段は隠れていて、その上にカーソルを持ってこないと現れませんので注意してください。また、このジャンプボタンは、データのキャプチャが済んでいないと現れませんし、キャプチャがまだ始まっていなくてグラフエリアがブランクのときにも現れません。
f:id:ti-nspire:20180621091902p:plain:w400
このボタンをクリックすると、そのチャンネルがH→LまたはL→Hに変化したところまで移動します。

また、この操作にはキーボードショートカットとしてNキー(Nextの意味)、Pキー(Previousの意味)も使えます。このキーボードショートカットは、最後にジャンプボタンを押したチャンネルに適用されます。
f:id:ti-nspire:20180621092216p:plain:w400

表示を上下方向にスクロールする

チャンネル数が多すぎて全部は画面に表示しきれないことがあります。

左端のチャンネルラベルのところまへカーソルを持ってきてマウスホイールを回すと、画面が上下にスクロールします。
f:id:ti-nspire:20180621092737p:plain:w400

チャンネルグラフの右側にはスライダーバーもあります。(訳註: 薄くてよく見えない)
f:id:ti-nspire:20180621093130p:plain:w100

上下方向のスクロールは、Page UPキー、Page Downキーでもできます。
f:id:ti-nspire:20180621093338p:plain:w400