Saleae Logicユーザーズガイド / p.61 / シミュレーションデータとデモモードと(非公式訳)

シミュレーションデータとデモモードと

デモモード

(略)

プロトコルアナライザーデータのシミュレーション

シミュレーションモードを実行する前に何かプロトコルアナライザーを追加した場合は、[Start Simulation]をクリックすると、有効なプロトコルデータが生成されます。これは、Logicハードウェアで実際のプロトコルデータを記録しなくても各プロトコルアナライザーの機能が試せるので便利です。下の例では、Async Serialアナライザーをチャンネル0に追加しています。この状態で[Start Simulation]をクリックすると、下図のようにシリアルデータが生成されます。
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Saleae Logicユーザーズガイド / pp.55-60 / プロトコルアナライザーの使用(非公式訳)

プロトコルアナライザーを使う

プロトコルアナライザーは、SPIやI2Cなどのプロトコルに従ってエンコードされたデータをデコードする働きをします。Logicソフトウェアには現在、23種類のプロトコルアナライザーが用意されています。

プロトコルアナライザーを追加する

プロトコルアナライザーを追加するときは、画面右側の[Analyzers]サイドバーにある[+]ボタンをクリックします。
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アナライザーの設定

どのプロトコルアナライザーも、当のプロトコルの入力信号をどのチャンネルに割り当てるのかを指定する必要があります。
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プロトコルアナライザーを実行しても機能しない場合、あるいは正しく表示されない場合は、設定を変えてみてください。たとえばSPIアナライザーは、データに正確に一致するように設定しておかないと、正しくデコードされません。
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使用中のアナライザーの設定を編集するときは、画面右側の[Analyzers]パネルで目的のアナライザーを見つけ、その歯車ボタンをクリックして[Edit Settings]を選択します。
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アナライザーの設定を編集すると、蒐集されたデータがもう一度そのアナライザーで処理され、すべての結果が更新されます。

全体に適用される進数設定(16進数、10進数など)を変更する

特に設定しない限り、この進数設定がすべてのプロトコルアナライザーに適用されます。

全体に適用される進数設定を変更するときは、画面右上にある[Options]ボタンをクリックし、必要な進数([Ascii]、[Ascii & Hex]、[Bin]、[Dec]、[Hex]のいずれか)をクリックします。
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[Ascii]、[Ascii & Hex]、[Bin]、[Dec]、[Hex]は、それぞれCtrl+A、Ctrl+B、Ctrl+D、Ctrl+Hというキーボードショートカットでも選択できます。

アナライザー別進数設定(16進数、10進数など)を変更する

場合によっては、アナライザーごとに別々の進数を指定する必要があります。その場合は、画面右側にある[Analyzer]パネルで目的のアナライザーを探し、そのアナライザーの[歯車]ボタンをクリックして、目的の進数ボタンを選択します。
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アナライザー名を編集する

アナライザー名は、何に接続されているのかが簡単にわかるよう編集できます。目的のアナライザー名をクリックして名前を変更してください。
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特定のポイントからアナライザーを実行する

データ中に指定した位置でだけアナライザーの実行を開始したい場合があります。たとえばイネーブルラインなしでSPIを使用している場合です。普通は、イネーブルラインディジタルレベルが変化しないと、アナライザーの同期がとれず、デコードが開始できません。

ネーブルラインなしでSPIを使う場合などは、バイトトランジションの途中でキャプチャが始まってしまって、バイトの先頭が正しく見つけられないことがあります。この場合は、最初にタイミングマーカーA1を開始位置に持ってくれば手動で開始位置が設定できます。
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そのあとで、アナライザーの歯車ボタンをクリックして[Re-run starting at timing marker]を選択します。
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プロトコルアナライザーの結果を見る

データのデコードに成功すると、色のついた領域がディジタル波形の上に現れます。ここに、バイトまたはその他のビットフィールドが表示されます。バイトまたはビットフィールドの内容が読めるまで十分に拡大してください。
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デコード結果は、ディジタル波形の上に表示されるだけでなく、画面右側にある[Decoded Protocols]パネルにもリスト形式で表示されます。
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このリストに表示された個々の行をクリックすると、その位置にあるディジタル波形が拡大表示されます。

アナライザーの実行結果を検索する

特定の結果を探したいときは、探したいテキストを正確に入力します。たとえばI2Cアドレス0x42に関係するトランザクションを見つけたいときは、表示進数が16進数であれば「0x42」と入力します。
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アナライザーの実行結果を特定の範囲に絞り込む

アナライザーの実行結果を特定の範囲に絞り込むときは、まずタイミングマーカーペアを、絞り込みたい範囲の先頭と末尾とには位置します。
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そのあとで、[Decoded Protocols]の歯車アイコンをクリックして[Search Between Timing Markers]を選択します。
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すると[Choose timig markers]ダイアログボックスが開くので、たった今配置したタイミングマーカーペアを選択し、[Search]をクリックします。
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これで、指定した時間範囲にデコード結果が絞り込まれます。

Saleae Logicユーザーズガイド / p.54 / ソフトウェア設定データの保存と読み込み(非公式訳)

ソフトウェア設定データの保存と読み込み

Logicソフトウェアは、作業内容の保存、再読み込みをおこなうときに、キャプチャしたデータだけの保存、再読み込みもできるし、設定データ、アナライザ、キャプチャデータを丸ごと保存して丸ごと再読み込みすることもできます。

保存される設定ファイルには下の情報が記録されます。

  • キャプチャ設定(サンプリングレート、有効チャンネルなどを含む)
  • トリガー設定
  • チャンネル設定(ラベル、並び順、表示サイズ、外観などを含む)
  • 進数(2進数、10進数、16進数など)
  • アナライザーとその設定

設定を保存するときは、有効になっているタブの設定が保存されます。設定を読み込むときは、有効になっているタブにだけその設定が適用されます。

また、設定を保存したときと設定を読み込むときとでデバイスの種類が異なる場合は、サンプリングレートや有効チャンネルなど、一部の設定は読み込まれませんが、チャンネル設定、アナライザー、その他の設定は正しく読み込まれます。

Logicの設定ファイルを読み込むときに問題が起きたら

(略)