PCR (ポリメラーゼ連鎖反応)法、サーマルサイクラー

  • 真実を発見! 科学捜査: DNA鑑定から死因究明まで (子供の科学サイエンスブックスNEXT), p.45

     ただし、どんなに少ない資料でもPCR (ポリメラーゼ連鎖反応)法を使うことで、DNA型の検査をすることができます。PCR法は、加熱と冷却をくり返し、酵素の力でDNAを増やす技術です。
     PCRでは①DNAを入れ加熱し、②DNA鎖を2本に分け、冷やす。③プライマーという短いDNA鎖で調べたい部位をはさみ、④ポリメラーゼという酵素でDAN鎖をつくらせ、⑤DNA鎖を倍に増やす。という工程をくり返す。
     PCR法を行うためのサーマルサイクラー。加熱し冷やすというサーマルサイクルをくり返して、ターゲットとなるDNAを増やす。

  • 犯人は知らない科学捜査の最前線!(ナレッジエンタ読本24), pp.87-88

    PCR
     正式には「ポリメラーゼ連鎖反応法」。100から1000塩基でできている特定のDNA断片を試験管内で増幅する技術。
    ①試料を含んだ溶剤を94℃に加熱して二重らせんをほどき、増幅したい部位をマーカーの役目を果たすプライマーと呼ばれるDNAの断片ではさみ、耐熱性のあるDNA合成酵素を加える。
    ②試料を55℃程度まで冷ましてDNAにコピーを作らせ、二重らせんに戻す。
     ①②を30回程度繰り返すと、特定のDNA断片は数時間で10万から100万倍に増幅される。

    サーマルサイクラ
     PCR法の温度変換を自動的に行う機械で、国内メーカー数社でも普通に販売中。価格は30万円程度から。