2の補数を見つけるためのルール / 非公式訳

訳註: 反転して1を足す、という操作のことである。

p.127
非公式訳:

或数の2の補数は、元の数の各ビットを右から左へ順に調べていって下の操作を行えば見つかります。

  • 0である限りそのまま残す。
  • 最初に見つかった1もそのまま残す。
  • それ以降は残りの全ビットを単純に反転する。

たとえば元の数が0110の場合、その2の補数のビット0は0、ビット1は1、それ以降は反転するので結局2の補数は1010です。もうひとつ例を挙げましょう。10110100の2の補数は01001100です。このルールの証明は読者の練習として残しておきます。

ここまで述べてきた3種類の符号つき数値表現について、4ビットで表現しうる全16個の値がどう解釈されるのかを表3.2に示します。符号絶対値表現と1の補数表現はどちらも、値ゼロを表すビットパターンが2つあることに注意してください。2の補数には、値ゼロを表すビットパターンは1つしかありません。また、2の補数で表現できる値の範囲は-8~+7ですが、符号絶対値および1の補数で表現できる値の範囲は-7~+7です。