[HF Reject] と [Noise Reject] と

入力された信号は分割されて 2 つの異なるアナログ経路を通る。一方の信号は取得システムに取り込まれる。もう一方の信号はアナログトリガー回路によって処理される。

[HF Reject]
[HF Reject] をオンにすると、アナログトリガー回路によって処理される信号はまず 50 kHz のローパスフィルターを通ってからアナログトリガー回路へ送り込まれるが、取得システムへ送られる信号は影響を受けない (つまり取得システムへは、ノイズの乗ったままの信号が送られる)。

50 kHz のローパスフィルターであるため、たとえば 20 MHz の信号を測定しようとするときに [HF Reject] をオンにすると、ノイズも信号そのものもアナログトリガー回路へ送り込まれなくなるため、まったくトリガーがかからなくなる。

[Noise Reject]
トリガー感度 (トリガーヒステリシス) は通常は 0.5 ディビジョンである。つまり振幅がピークツーピークで 0.5 ディビジョン以上あれば有効なトリガーの条件を満たす。だからノイズの振幅がピークツーピークで 0.5 ディビジョン以上あると、ノイズでトリガーがかかってしまう。[Noise Reject] をオンにすると、トリガー感度 (トリガーヒステリシス) が約 1.0 ディビジョンに拡がる。