season 3 11/12
酔芙蓉
すいふよう
アオイ科の落葉低木
ひとつの花は一日しか咲きませんが枝から枝へ次々と咲きます。朝のうちは白、午後はピンク、夕方にかけてだんだん色が濃くなり、まるでお酒に酔ったように見えることからこの名がつきました。
酔芙蓉を育てるにはとにかく水だ。こいつに根腐れの心配は無用。むしろ水切れを起こしやすいので注意が必要なほどだ。また普通の鉢植えと違って低木は営養を吸う力が強く、肥料もたっぷりと与えないと十分に育たない。
花言葉は「しとやかな恋人」
時間によって色を変える酔芙蓉のように人生はあらゆるものが変化してゆく。そう、生きることは変わること。楓さんはイギリスに戻っていった。次に会うときは俺も少しは素直な人間になれているだろうか。九月、秋の気配はまだそこになく、蜩の鳴き声が遠くから聞こえた。