ノーマルモードのTimer1で時間遅延を生成する

pp. 298-299

一定の時間が経過するたびにPB6をトグルする。

TCNT1レジスタが16ビットであることを除けば、コードそのものはTimer0、Timer2と変わらない。

; スタックポインタの初期化マクロ
.MACRO INITSTACK
    LDI R20, HIGH(RAMEND)
    OUT SPH, R20
    LDI R20, LOW(RAMEND)
    OUT SPL, R20
.ENDMACRO

    ; スタックポインタを初期化して、
    INITSTACK

    ; PB6のIOをOUTにして、
    SBI DDRB, 6

    ; PB6からHを出力して、(トグルの初期値なのでLにしても同じ)
    LDI R17, 1 << PB6
    OUT PORTB, R17
    
    ; PB6をトグルするためのマスクビットをセットして、
    LDI R16, 1 << PB6

BEGIN:
    ; 待って、
    RCALL DELAY

    ; PB6の出力をトグルして、
    EOR R17, R16
    OUT PORTB, R17

    ; を無限に繰り返す。
    RJMP BEGIN

;;;;;;; 時間遅延ルーチン ;;;;;;;
DELAY:
    ; Timer1の初期カウント値を設定して、
    LDI R20, 0xD8
    STS TCNT1H, R20
    LDI R20, 0xF0
    STS TCNT1L, R20

    ; Timer1をノーマルモードにして、 
    LDI R20, 0
    STS TCCR1A, R20
    STS TCCR1B, R20

    ; CS10ビットを1 (クロックを1分周)にしてTimer1をスタートする。    
    LDI R20, 1 << CS10
    STS TCCR1B, R20

AGAIN:
    ; Timer1がオーバーフローするまでとどまって、(すなわちTOV1がセットされたら次の命令をスキップして、)
    ; Skip if Bit in I/O Register is Set
    SBIS TIFR1, TOV1
    RJMP AGAIN

    ; Timer1がオーバーフローしたのでTimer1をストップして、
    LDI R20, 0
    STS TCCR1B, R20

    ; Timer1のオーバーフローフラグをクリアして、     
    LDI R20, 1 << TOV1
    OUT TIFR1, R20

    ; 時間遅延ルーチンを抜ける。
    RET

f:id:ti-nspire:20200424061136p:plain